東海情報通信懇談会「第6回ものづくりDXワーキンググループ(DXWG)」を開催
2026年8月21日
株式会社NTTデータ東海
約100名が参加、東海地域の製造業DXを牽引する取り組みとして、産学官連携で推進
東海情報通信懇談会「第6回ものづくりDXワーキンググループ(DXWG)」を開催
~デジタルツインと生成AIをテーマに、実践的なDX活用について議論~
株式会社NTTデータ東海は、2026年6月30日(火)、東海情報通信懇談会が主催する「ものづくりDXワーキンググループ(DXWG)」第6回勉強会を、当社の名駅サテライトオフィス(JRゲートタワー39階)にて開催しました。
本勉強会は、東海情報通信懇談会が主催し、事務局である総務省東海総合通信局および西川コミュニケーションズ株式会社の運営のもと、NTTデータ東海との共催により実施されたものです。
また、産学官で構成される東海情報通信懇談会「ものづくりDXワーキンググループ(DXWG)」の活動として開催されました。本WGは、東海地域の基幹産業である製造業のDX推進と競争力強化を目的に、企業・大学・行政が連携しながら、先進技術の活用や課題解決の方向性を議論するとともに、実証・実装につながる取り組みの創出を目指しています。
今回は第6回勉強会として、DX高度化フェーズの中核技術である「デジタルツイン」をテーマに、実践事例や生成AI活用を交えた講演および活発な意見交換が行われました。
開催の背景
東海地域は、日本有数の製造業集積地として発展してきた一方、
- ITと現場(OT)の連携不足
- 人材不足
- 投資対効果(ROI)の可視化
- 生成AI活用への対応
などの課題を抱えています。
一方で近年は、デジタルツインや生成AIの進展により、従来は多額の投資が必要だったシミュレーションや分析が、より現実的なコストで実現可能になりつつあります。
本勉強会は、東海地域の製造業DX推進に向けた産学官連携の取り組みとして開催され、名古屋大学 未来社会創造機構 教授 河口 信夫 氏を座長、名古屋大学 情報学部/大学院情報学研究科 教授 浦田 真由 氏を副座長として、議論が進行されました。
勉強会では、こうした最新動向を踏まえながら、東海地域の製造業がどのようにDXを実装していくべきかについて講演が行われるとともに、質疑応答ではWGメンバーを交えた活発な意見交換が行われました。
名古屋大学 未来社会創造機構 教授
河口 信夫 氏
名古屋大学 情報学部/大学院情報学研究科 教授
浦田 真由 氏
概要
| テーマ | デジタルツイン |
|---|---|
| 講演1 | デジタルツインとは ~知っているようで知らない、その正体と「始め方」~ |
| 講演2 | 現実的なデジタルツイン化へのアプローチ ~取れるデータでなく、既にある非構造データを最大活用した改善を生成AIで~ |
| プログラム | 13時15分~13時55分:講演1 13時55分~14時35分:講演2 14時35分~15時15分:ディスカッション |
講演1「デジタルツインとは ~知っているようで知らない、その正体と『始め方』~」
講演では、デジタルツインの基本概念から活用レベルまでが体系的に解説されました。特に、
- 現実空間の再現
- 現場データとのリアルタイム連携
- 将来予測
- AIによる最適化提案
- 自律化
といった段階的な発展モデルが紹介されました。
また、「デジタルツインで何ができるか」ではなく、「何を実現したいのか」から考えることが重要との考え方が示され、多くの参加者にとって示唆に富む内容となりました。
西川コミュニケーションズ株式会社
モビリティDX事業部 デジタルツイン部
セールスプランナー 尾野 貴敏 氏
講演2「現実的なデジタルツイン化へのアプローチ
~取れるデータでなく、既にある非構造データを最大活用した改善を生成AIで~」
講演では、生成AI時代の新しいデジタルツイン活用の考え方として、
- グラフデータベース/グラフRAG
- データグラフ
- 非構造データ活用
- Vision Language Model(VLM)
などの最新技術が紹介されました。
特に「保全報告書」、「点検記録」、「クレーム情報」、「画像・動画データ」といった、これまで十分に活用されてこなかった情報を生成AIで構造化し、設備保全や異常予兆検知へ活用するアプローチが紹介されました。
また、「取れるデータではなく、現場に既に存在するデータを活用する」という考え方が示され、実践的なDX推進手法として注目を集めました。
フォーティエンスコンサルティング株式会社(NTTデータグループ)
製造インダストリー本部
本部長/執行役員 須藤 淳一 氏
ディスカッションで共有された主な示唆
講演後のディスカッションでは、河口座長および浦田副座長の進行のもと、WGメンバーや参加者による活発な議論が行われました。
主な論点として、
- デジタルツインは小さく始めることが重要
- ROIは事前に確定できない場合も多く、R&Dとして捉える発想も必要
- AIや生成AIの進化により導入ハードルは急速に低下している
- データそのものを蓄積することが将来の競争力につながる
- 人材育成と現場理解が成功の鍵となる
ことが共有されました。
また、大学・企業・行政それぞれの立場から意見が交わされ、技術活用にとどまらない実践的なDX推進のあり方について議論が深められました。
NTTデータ東海の取り組みと今後の展望
当社は本勉強会において、会場として名駅サテライトオフィスを提供するとともに、NTTデータグループとして講演にも参画し、実践的な知見の発信と議論の深化に貢献しました。
名駅サテライトオフィスは、グループ横断の交流・協働・協創を促進する拠点として整備されたものであり、本WGのような産学官連携の取り組みにおいて、企業・研究機関・行政をつなぐハブとして機能しています。
今回は、会場・オンラインを合わせて約100人が参加し、デジタルツインや生成AIを活用した現実的なDX推進のあり方について活発な議論が行われました。勉強会終了後には、WGメンバーをはじめ、河口座長・浦田副座長、運営を担う東海総合通信局、会場提供を行ったNTTデータ東海、傍聴参加者などが一堂に会し、名刺交換や情報交換が行われるなど、オンサイト開催ならではの交流の場ともなりました。
NTTデータ東海は、東海地域の製造業DX推進に向けて、産学官連携による情報交換や実証検討、企業間連携の創出など、共創型の取り組みを継続しています。
今後も、今回の産学官連携のような多様な交流・協創活動を通じて、新たな価値創造や企業間連携の促進を図るとともに、NTTデータグループの知見や先進技術を活用しながら、東海地域の製造業DXの実装や社会・企業課題の解決、産業競争力の強化に貢献してまいります。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ東海
経営企画部
事業企画担当
E-mail:j-kikaku@hml.nttdata-tokai.co.jp